症例・喘息-3現病歴 |
概要
1患者
2現病歴(1)既存症・喘息の経過3問診表(本人が記載事項と〇をした項目)
(2)今回の発症
(3)今回の受診理由と経緯
4生活歴・環境など
5四診
6診断
7治療と経過
Ⅱ症例
1患者・
女性(初診時73歳)
151cm・37kg
独身の年金生活(57歳まで公務員)・
七年前から犬を飼っている
(1)初診・2006年5月8日
(2)主訴・喘息・息切れ《息切れ》
・・・家事やトイレなどの日常動作でも息切れして、呼吸が浅く苦しい。
安静にしてると気にならないこともある。
《喘息》
・・・夜中の一時過ぎころからゼーゼーして目がさめ、ぐっすり眠れない。
特に低気圧がくると必ずゼーゼーがひどくなり、同時に左の頭も痛くなる。
2現病歴
(1)喘息の経過
子供のころより喘息の持病あり。
(小児期以後は、70歳ころまで、毎年梅雨時や秋に喘息気味になる。)
6~7歳のころ肺炎で入学が一年遅れた。
●悪化の誘因
成人後は梅雨時・などに、夜間喘息気味になる。
低気圧・季節の変わり目(特に秋)・
クーラーや強い風に当たった後・
食べ過ぎたとき
●軽減の誘因
しかし自然療法などを勉強して、
いろいろ自分で工夫しながら何とか悪化させずにしのいで来た。
例えば黒田光線(注1)を当てたり、シャワーでからだを温めたり・・・。
66歳のとき二ヶ月間カリブ海のクルーズ旅行に行ったが、
この年は一年間喘息が出なかった。
70歳のころは、
喘息気味の時でも、お城の坂を登ったりヨガをすると治まっていた。
(2)今回の発症
2005年(72歳)は、夏の暑い中毎日用事で外出し、オーバーワーク気味だった。
暑くて寝不足もあった。
10月冷房の効いたホテルで会合があり、その日の夜喘息気味(軽くゼーゼー)になるが、
黒田光線を当てて緩解した。
これ以後、週に数回昼間に息切れ(日常活動は可)が起こり、
時々夜中ゼーゼーするが黒田光線で緩解していた。
12月息苦しさ・息切れがやや悪化してきたので、
週に一回S先生の鍼灸治療(度経絡治療)を受け、
その都度楽になっていた。
06年1~2月同上。
週に一回S先生の鍼灸治療を続ける。
治療すると楽になる。
3月下旬10日間、韓国旅行に行く。
この間は元気で息切れもなし。
4月14日~15日同窓会で近郊のホテルに一泊。
少し食べ過ぎて、その夜息苦しくなった。
4月下旬近郊の海辺の宿で一泊。
昼間風が強く、疲れ気味だったせいか、午後宿に着いた時点で息切れしていた。
夜は呼吸が苦しくなった。
夜間の呼吸困難は、今年の三月までは週に数回だったが、
四月半ば以降は、ほぼ毎晩となる。
しかも4月に入ってからは、
黒田光線では夜の喘息(ゼーゼー息苦しさ)が治まらなくなってきた。
(3)今回の受診理由と経緯
5月2日美術館に行ってとても疲れた。
その夜は、喘息発作で眠れず。
5月3~5日連休中は、毎日昼間から日常動作(トイレに行くなど)で息が切れる。
少し動いても苦しい。
夜は呼吸難で断眠。
ぐっすり眠れない。
5月6日S先生の鍼灸治療を受ける。
本格的に治さなくてはと考え、旧N市の鍼灸院に予約を申し込んだところ、通うのに遠くて大変だからと当院を紹介された。
(当院初診は06,5/8)