左臀部と下腿のしびれ-5 考察つづき・・・再発とその後 |
(三)考察・・・つづき
(2) 再発とその後・・・ 02月 24日左臀部と下腿のしびれ-3 再発の治療経過参照
①症状と治癒過程一年後に再発した症状は、ほとんど初発と同じだった。
運動不足と、飮食不摂による再発である。
治り方も、初発と同じような経過で、三週間後の四診にはおおむね症状は改善していた。
二週後の三診には、仕事の部署が変わって外回りで歩く機会が増えて、回復を加速した。
症状が回復したからと言ってビールを飲みすぎると、やはり症状はぶり返す。
②四診情報の違い四診情報もほぼ似たようなものだった。
ただ今回は、便は平常。
舌苔も薄白で、湿邪はそれほど多くない印象だった。
逆に、脉と舌と背・手足には、正気不足の兆候がうかがえた。
脉・・・一年前よりも元気の無いものになっていた。特に右脉は全体に浮いて、右の寸は按ずるとすぐ無くなってしまう。
尺を重按したときも、右寸は全く触れなくなる。
舌・・・中央に裂紋が入っていた。前年にもわずかにあったが、より目立つようになった。
背・・・心兪、肝兪、脾兪付近が、左右ともに虚。脾兪は初発と同じく、虚した中に硬結と圧痛。
手足・・・昨年よりも虚している大衝、大谿ともに虚して陷下
③治療治療後は毎回、その場で症状が改善している。
今回は、最初から補血を増やした。
左右の使い分けは、
穴の反応を見て、より虚した側を用いた。
二週後の三診には、肩背のコリや、
大腹の緊張と小腹の軟弱が目立ってきたので、
関元で、補腎降気している。
④その後この方は2012年に入って、捻挫で久々に来院された。
2000年の再発が治癒して以後は、飮食に気をつけ散歩やジョギングをするように心がけている。
1999年の164cm65kgというやや太り気味の状態から、
2012年は55kgと、10kgあまり落ちてスマートになっていた。
2000年以後症状は再発していない、とのことだった。
おわり