症例・暴盲-3経過①急性期 |
【経過】・・・(発症(6/16) から初診前日までは、現病歴を参照のこと)
症状の変化・・・急性期、回復期、安定期に分けてみていく。
(1) 急性期
6/18から6/25、は週二回の休診日を除き毎日治療。
(六回)
(2) 回復期
6/27から週に三回治療。(7/15まで九回)
十二診7/8(発症後約三週)から、漢方専門医の湯液併用。
(3) 安定期
7/20以後週一回。(三回)
以後は湯液のみ。
鍼灸は6/18から8/2まで合計、十八回治療した。
(最初の11回は鍼灸のみ。)
(1)急性期(初診6/18から六診6/25)・・・・経過表参照
《概要》
鍼灸治療は発症三日目から始めた。
発症5日から10日までの間に遠景が見え出し、
近くも足元の段差は認識できるようになり、
一人で歩けるようになった。
しかし近景は1m以上近付くとぼやける。
本や新聞は読めない。
とても疲れやすい。
結局約10日間学校を休む。
①初診当日(6/18土曜)
母親に手を引かれて歩く。
遠近感分からず、足元の段差など判別不可。
人の輪郭は分かるが、目鼻立ちははっきりわからない。
全体に昨日(6/17)よりは少しまし。
光がまぶしい
色は分かる
形はぼんやりしている。
・・・例えば蛍光灯は、光源全体がぼんやり真っ白で、形は分からない。
しかもとてもまぶしく感じる。
《治療後の効果》
治療後肩こり軽減し楽になった。
②二診6/20月
足元の段差は判別できないが、ある程度遠近感がわかるので一人で歩ける。
すこし視力回復し、新聞の大きな見出しは読める。
まだ光がまぶしい。
人の顔形がある程度分かる。
耳鳴り軽減。
肩こり少ない。
《治療後の効果》
新聞の大文字の判別改善
疲労感の改善
③三診6/21火
二診の治療後は元気になって、視力もやや回復したので、友達とカラオケに行った。
楽しかったが帰宅後ドッと疲れた。
まぶしさが減少し、蛍光灯の笠と電球の区別がつく。
人の顔の目鼻立ちがわかる。
遠景ははっきり正常に見えるが、近景はぼんやりする。
《治療後の効果》
足元の段差は判別不能だったが、三診治療直後は昼の明るいところで判別可となる。(暗いと不能)
④四診6/22水
生理始まる(6/22から6/26今回は短かった)
1m以上離れると、直径5-10cmの文字は読める。
それ以上近づくと読めなくなる。
足元の段差は判別は、昼はわかるが、
夕方以降暗くなるとわからない。
肩こり軽い。
耳鳴り少ない。
《治療後の効果》
治療後は、50cmの距離まで直径5-10cmの文字判別可能となる。
⑤五診6/24(金曜・午前)
近景もほぼ平常に近い見え方になり、40cmほど話すと指紋が判別できる。
教科書の大きな見出しなどは読めるようになったが、読んでいるとすぐ疲れる。
本文の小さな文字はまだ読めない。
まぶしさは無い。
(蛍光灯ははっきり全体が判別できて、まぶしくない。)
肩こり無い。
耳鳴りも無い。
易疲労は大分改善したが、昨日動物園に行って三時間ほど過ごしたら疲れた。
今日は午後から八日ぶりに、学校に行ってみる。
⑥六診6/25土
昨日は午後から学校へ行った。
今日は土曜で休み。
教科書はムシメガネを使い、大文字のプリントを作ってもらって読んだりした。
肩こりが復活したが、それほど疲れなかった。
しかし学校が終わるころは一時視力が落ち、足元の段差判別ができなくなった。
(これは数日で回復)