レイヤー・システム・・・鍼灸の扱う身体とは―人間と身体をどのように見るか― |
という論考が、『鍼灸OSAKA』 という雑誌(105号)に掲載された。
おもに、人間を「層構造」と「関係性」の中で見るという事、
そして、「人為と自然」についての態度が医学に与える影響
について述べた。
「層構造」の内容は、以前雑誌・東洋医学(緑書房)の連載や、伝統医学とGNH-⑨二、人間学の必要性に書いたものと重なる。
層構造の人間は、英語のAbsatractには、human being as layer systemと訳されていた。
レイヤー・システムというのだね。
先日層-Layer-レイヤーという、見方で触れたときは、まだレイヤー・システムという言い方は知らなかった。
鍼灸OSAKA 105 (2012年06月20日発売)
出版社名:森ノ宮医療学園
の目次
口絵江戸中期に構想された『難経』医学座談会
―『 扁鵲秋毫伝』にみられるプレ経絡治療 ―/長野 仁多様な治療法に共通するからだのとらえ方特集 鍼灸でとらえるからだ
―治療はからだの中心軸を整えること―
/トーマス・ヴェルニケ,谷岡 賢徳,戸ヶ崎 正男,藤井 里佳伝統医学におけるからだ(心身)の見方
― 病のとらえ方と治療原則に関する私見 ―
/戸ヶ崎 正男
『精神』への鍼灸治療
― 患者の『こころ』を癒す鍼灸師/古屋 英治
生命のダイナミズムを動的にとらえる/朽名 宗観
とある鍼灸師の行動指針/金子 朝彦
北辰会方式では“心カラダ身” をどうとらえるか/堀内 齊い龍
鍼灸の扱う身体とは
― 人間と身体をどのように見るか ―/矢田 修
今何処に在って,何をとらえようとしているか/西出 隆彦
鍼灸教育への提言9鍼灸師の医療的地位を教育はどう導けるのか/芦野 純夫食を語る4 虫を食べることから健康へ― 自然の恵みをおいしくいただく ―/野中 健一
身近に!漢方1 タンポポ/緒方 千秋
こうすれば良くなる論文 Ⅰ鍼ランダム化比較試験は実際的試験(Pragmatic trials),実際的試験はITT(割付重視)解析/七堂 利幸,高橋 則人
栄養学のはなし1食物は健康を支えている/片山 洋子
ブレイクタイム30 バナナの話/尾川 裕子
海外鍼灸事情カリフォルニア〈その32〉
鍼灸は科学である2 心疾患/金澤 信二郎
書評『実践小児はり法 ~子どもの健やかな成長へのアプローチ』/櫛引 智裕
レイヤー・システム・・・鍼灸の扱う身体とは―人間と身体をどのように見るか―
鍼灸の扱う身体とは-1 人間と身体をどのように見るか
鍼灸の扱う身体とは‐2 層構造の人間
鍼灸の扱う身体とは-3 関係性
鍼灸の扱う身体とは‐4 自然と人為
鍼灸の扱う身体とは‐5 最後に
鍼灸の扱う身体とは‐6 割愛した内容-時間・多様と統一