掻き立てられる不安が、「安心への欲望」を作り出す |
内海 聡氏のツイートにこんなのがあった。
東洋医 @touyoui
パキシルの製品マネージャー、バリー・ブランド ( Barry Brand ) がこんなことを言ってます。「まだ誰も気づいていない顧客マーケットを掘り起こして拡大させることは、マーケティングをやる人間の夢だ。社会不安障害を使って我々がやっているのがそれだ。」参考・牛久東洋医学クリニック
以前アップした伝統医学とGNH-③の中に、
「人の欲望と消費も増加し、という一節がある。そして次の図を示した。
その結果、経済的格差も世界規模で大きくなり、
環境破壊が進み、人間以外の生き物も苦しんでいます。
・・・・・
富は増大しても、
精神的な苦しみは、一向に減っていません。
犯罪が増え、不安やストレスも増えています。」
欲望の拡大が、資本主義の駆動力であることは、皆が知っている。
いまやその欲望は、「ひとが欲しがっているものが《欲しい》」という
「欲望に対する欲望」という段階を過ぎて、「掻き立てられた不安やリスク」に対する、
「安心」「解決」「危険回避」への欲望に変化してきている。
かつては、単に人々の欲望を掻き立てることで、需要を作り出せた。
今は、絶えざる危機と不安を作り出すことによって、安心への欲望を、無尽蔵に作り出せる。
冒頭に引用したパキシルの製品マネージャー、バリー・ブランド ( Barry Brand )の言は、
『まだ誰も気づいていない顧客マーケット(つまりまだ気づいていない不安)をと読める。
掘り起こして拡大させる』
つまり「パキシル」の類は、「不安を作り出す社会」がある限り、
バージョンアップしていくらでも需要を作り出せるのだ。
コワイ・アブナイ話は、手を変え品を変えて作り出され、
同時にその対応策も、次々に売り出される。
マッチポンプともいう。
9.11以後は目に余るが、既に中世末から西欧は戦争経済でやって来た。
参考
“新しい戦争”と伝統医学の関連を考えるための参考文献
メモ・・・医学と歴史と戦争
3.11以後・雑感メモ-1社会構造と現代の医療、そして伝統医学など