盗汗+扇風機・・・で脉浮-4 考察② |
一、病機
二、第二診の脉浮
三、配穴と治療
三、配穴と治療
①基本配穴の三穴、肝兪・脾兪・大腸兪は、理気・健脾・降気の組み合わせだ。
はりで接触している間にも、背部の変化を確認ながら、兼ねて治療もする。
浅い気滞なら、肝兪だけで取れる。
陽亢も軽ければ大腸兪で軽減する。
背部の切診と接触鍼は、短時間で済む(数分)。
仰臥で腹を見た後、肝兪、脾兪、大腸兪の順で接触する。
最初に理気した方が健脾・降気の効果が出やすいからだ。
理気して次に健脾し、肝脾を仲良くさせる。
そのあと、上に昇っている気を下に引っ張るのには、大腸兪付近の一番虚したところに鍼をする。
穴名や寸法にはあまりこだわらないで、虚した穴を探す。
そこに鍼をしていて肩背部・肩甲骨の際の凝りや緊張が緩めば、その穴が効いているという事。
②照海・・・養陰と降気
③左手三里(清熱)・・・圧痛があって、患部が顔面(陽明側)左鼻横なのでこれは使えそうだった。
一応手足の要穴を触ってみたが、ほかには特徴的な反応はなかったし、左の合谷は多少圧痛があったが、後から補気に使った方がよさそうと考えた。
④前頂 (瀉)+手の五井穴を銀鍉鍼で瀉・・・降気と、上焦の清熱
⑤関元(降気養陰)+内関(理気、清内熱)・・・これは仰臥で左心下の緊張を見ながら治療した。
降気できれば心下の緊張は緩む。
虚が強ければ関元で養陰降気する。
実が強ければ内関で理気して、ついでに上焦の熱も取る。
三診では、心下が緩んだ時点で治療を終了した。
四診では、邪がほぼなくなったので、基本配穴+関元(降気養陰)だけにしている。
盗汗+扇風機・・・で脉浮-1
盗汗+扇風機・・・で脉浮-2 経過
盗汗+扇風機・・・で脉浮-3 考察①
盗汗+扇風機・・・で脉浮-4 考察②