あなたは読み切れるか?・・・『独りファシズム』 |
八月の暑い日に、涼みに入った本屋で見かけたことがあったが、そのときはパラパラと眺めただけだった。
今回は、どこかのブログで見かけて、気になって注文した。
目次、まえがき、あとがきを読んで、本文の第一章のうち、最初の二節を読んだところだ。
この一年半読み漁った文献の列に連なる一冊だが、おもしろいという表現は適切ではないかもしれない。
書かれている内容は、皆が知るべきものなのだが、その内容に耐えられる人がどれだけいるのか・・・
本文と注釈が、ほぼ等量もしくは、注釈のほうが分量が多い、というのも一つの特徴だ。
本文で論旨を簡潔・明快にして、後から注釈で論説の根拠を詳しく説明するという形式は、良い。
響堂 雪乃
『独りファシズム― つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?』 ヒカルランド (2012/7/26)
内容紹介・・・・アマゾン
ネットで話題騒然、衝撃の社会派ブログついに書籍化!!
―日本は既得権益者(政・官・財・米・報)が君臨するファシズム国家だ!―
● 国家利権の一掃をマニフェストに掲げ粛清された小沢一郎
● 国民の衆愚化と奴隷化を目的とするマスコミの認知支配
● 投資集団が推進する日本の経済植民地化
● 福島原発事故により実践される棄民政策と終焉する土地本位制度
● 多国籍企業と官僚機構に略奪され続ける国民資産
―あなたの認識はバーチャル資本主義の幻想に過ぎない―
● 公共事業として計画されていた9.11テロ
● TPPにより国家主権を要求する米国商業団体の日本侵略計画
● 非正規という奴隷制度がもたらした460兆円の企業内部留保
● 米軍直轄の実働部隊として組織された東京地検特捜部
● プロパガンダ(国民洗脳)に狂奔する巨大メディアの裏事情
● 国家会計(キャッシュフロー)の全貌を暴き暗殺された石井紘基
● 「日米経済調和対話」にみる米国の恫喝的内政干渉
● 特別会計、外郭団体、天下りという官僚のマネーロンダリング
● ナチスドイツへ莫大な投資を行ったウォール街の強欲と売国
● 「愛国者法」により暴走したネット監視と国民弾圧
● 自由貿易がラテン・アメリカにもたらした凄まじい貧困と暴力
本書タイトル・サブタイトルは、今の日本の状況そのものを言い表している。実にタイムリーな本である――。
福島原発は、いまも殺人・殺動物・殺植物・殺微生物・殺細菌の猛毒を吐き続けている。その終息・解決策は一向に見えてこない。この猛毒は、まさに喉元に引っかかったままだ。何が喉元すぎれば熱さ忘れる、だ。喉元に猛毒を咥えながら、ファシズム国家日本は、足下に活断層を抱える大飯原発の再稼動を強行した。「福」島に続き「福」井を発信源に日本列島、いな、地球丸ごと道連れに地獄に突き落としたいのか。そんな指令を受けて政府は死にもの狂いになっているのか?
「つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?」だ。早い話が、イノチより銭、銭、銭。カネさえゲットすればよい、というのが政府及び原発関連企業、地方(痴呆)政界、マスメディア、評論家、学者の発狂的判断なのだ。原発震災の復興どころか、ますます、国民を窮乏に追い込むことにも執拗に画策している。消費税増税・TPP参加・国民の資産を海外の資産家に献上する郵政民営化、などなど。さらには正論を封じ込めるべく言論の封殺も。正論を吐き真実を告げ、善政を志向する政治家・学者・ジャーナリストを暗殺し、スキャンダルを捏造し失脚させる。
ミュージシャンでもある著者は、このファシズム宿痾の縁ってきたる真因をきわめてロジカルにクールタッチで、かつ熱く剔抉する。
内容(「BOOK」データベースより)
日本は既得権益者(政・官・財・米・報)が君臨するファシズム国家だ。