配穴というカテゴリを作ったので、以前(2012年 05月 08日)の記事をこちらに再度掲載。
先日見たブータンを取材した番組で、レポーターが土地の人に「なにかストレスになることがありますか」
と質問をしようとしたところ、通訳が「ブータンにはストレスに相当する言葉が無い」
と言っていた。
日本では、ストレスを感じていない人のほうが少ないだろう。
おまけに、運動不足、飮食不摂、寝不足・・・などなど
程度の違いはあれ、治療に来る人は肝鬱気滞、
気滞血瘀、
食滞・湿熱・脾気虚、
肝脾不和、
腎気上攻
などを兼ねている。
わたしは診断のために、まず仰向けで舌・脉・腹・手足・頸部・頭部を見た後、
伏臥で背部を見るので、治療は背部から始めることが多い。
上記のような患者さんが多いときは、自ずと一定の配穴パタンができてしまう。
うつ伏せ(ほとんど接触のみ)1肝兪・・・・・理気、解鬱、
2脾兪・・・・・健脾、理湿
3大腸兪・・・降気、養陰気
仰向け(刺入)4三陰交・・・疏通經絡、養血、活血
(三陰交はその人の状態に合わせて手技で加減する)
こんな配穴に落ち着くことが多い。
この順番で治療すると、最初に気滞が取れて全身の緊張が緩み、
大腸兪での降気がやりやすい。
肝兪・脾兪の二穴で和解肝脾できる。
三陰交も、邪を取り除いた後なので効果が出やすい。
参考盗汗+扇風機・・・で脉浮-4 考察②
腎気上攻の文献研究Ⅰはじめに