「表」を補足・・・20世紀半ば以後の後天生活 |
(五)、先天+後天=現在
(1) 人の持って生まれた資質*(能力・体質・気質)は、みな違い平等ではない。(*両親の精=先天の気を受けて生まれる)(2) 生まれた後は、飮食と
呼吸(後天の気)
によって気(精気・正気)を補充し維持して行く。
(3) もって生まれた資質生まれた後の生活(後天生活)によって、
養われもするし、損なわれもする。
(4) 中国医学は以上のように、環境の中で生きている個性ある「個人」を扱う。(近代医学は類としての病気一般を扱い、個人を扱うことは原理的にできない)
(5) 現代の「文明」国「先天の気」と「後天の気」の両方が損傷されている現代文明では、伝統医学としての中国医学の土台が崩壊しつつある。
参考文献1960年代以降の自然・社会・生活習慣・精神状況の変化
先天(気質・体質)+ 後天(生後の生活) = 現在
【後天生活の主な内容】①時代・環境(自然・社会)
②飲食・呼吸
③仕事
④起居・生活習慣
⑤情緒・精神状態
【先天後天と、臓腑】・・・腎と脾胃と肺①先天の気は、腎中の精に蓄えられている。
②後天の気は、飲食(脾胃からの水・穀)と、呼吸 (肺からの清気)によって補給される。