解ったふりをするな・・・解らないのには理由がある |
日本人には、ギリシャ人のアルケーや、などは
一神教の「神」や、
キリスト教徒の自然観や、
中国の気・陰陽・五行
まず、意味することを理解するのに多大の労力を要し、
一筋縄ではものにできない類のものだ。
解らない・・・解りにくい・・・のには理由がある。
それを探究するべきだ。
われわれがバカだから解らないのではない。
そこには理由がある。
それを、トコトン突き詰めることなく、本当はわかっていないのに解ったふりをしてはいけない。ごまかしてはいけない。
陰陽論や五行論による蔵象論も、結局は理解が難しいので次第に形骸化し
江戸期以降の大衆化にともなって、簡便化された方証相対や口訣にとって代わられて、ついにはほとんど放棄されたといってもよい。
原理的な思考を、完全に放棄することはできないのだから、
そして、
原理的な思考は、究極まで突き進む性質を持っていると思われるので、
とことん追求するに越したことはない。
適当なところで妥協してはいけない。
ただし、そういう原理的な思考方法だけがすべてではない・・・ということも肝に銘じて。