三陽一陰説(藤木俊郎)と『霊枢』衛気行(76) |
『伝統鍼灸』第40巻第二号(2014/1/25号)石原克己
「経絡説の変遷・経絡の実態とこれから」のなかに、藤木俊郎の「三陽一陰-経絡説」に関連して次のようにあった。
p171(31)これをを見て、「確かに・・・そのように見ることもできる」と思った。
「『霊枢』衛気行(76)では、衛気の流れではあるが、
三陽を手足に分け、陰は一陰のままである。
したがって、この篇は、
三陽一陰の原型が保たれていると考えられるのではないだろうか。」
以前、睡眠とのかかわりで『霊枢』衛気行(76)を取り上げているのに、
それを三陽一陰説と関連づけて考えたことはなかった。
衛気の流れを中心に見ていたせいだろう。
注目するときの焦点の違いによって、このように
「見えるも」のが違うということのよい例だと思った。
参考
三陰交-2 ≪一陰三陽≫説の魅力
藤木「四経絡説」-4
藤木「四経絡説」-3
藤木「四経絡説」-2
藤木「四経絡説」1
三陰交-1三陰交+三陽経