フレクスナーとは誰か-その7 機械論の制度化―生気論・全体論の追放 |
第一章 医学 (佐藤純一)
三 近代医学の支配的方法論p20
近代医学の必須構成要素に、
理念としての「近代科学」と専門職としての「医師」をかかげて、
近代医学(近代医療)の再編成を提起した米国のフレクスナー報告(1910)は、
この人間機械論を近代医学内部に制度化しようとしたもの
と読むこともできる。
このフレクスナー報告は、医療教育の位置づけと勧告が内容であるが、
その主張は、医学を近代科学の一部と位置づけ、で、これを契機に、
人体を徹底した人間機械論で捉えようとするもの米国近代医学の表舞台からことになったとも言える。
生気論的または全体論的医学は排除される
フレクスナーとはだれか・その1『医療社会学のフロンティア』と『新・医療ビジネスの闇』
フレクスナーとはだれか・その2-百年前の事実---ユースタス・マリンズの説
フレクスナーとはだれか・その3長尾 周格説
フレクスナーとはだれか-その4 『ロックフェラーのメディシン・マン:アメリカにおける医療と資本主義』
フレクスナーとはだれか-その5 ホメオパシーとの確執
フレクスナーとはだれか-その6 ベンジャミン・フルフォード
フレクスナーとは誰か-その7 機械論の制度化―生気論・全体論の追放