臓腑病機の歴史 十三、その他、 十四、参考文献 |
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十三、その他
今回扱えなかったことなど・・・
(1) いまだに議論が分かれる臓腑の病機
・・・・・相火・命門の火・三焦・伏邪など
(2) 中医学の教科書での、臓腑と経絡の扱いの問題
(3) 鍼灸における臓腑弁証・・・新しい
(4) 傷寒論と足の六経など
(5) 臓腑病機とかかわりの深い内生五邪には仏教医学(インド医学)が影響しているという説
(6) 元・明以降、下焦(腎と肝)および中焦(脾胃)が地位を上昇させ、上焦(心・神と肺)の雑病における地位は低くなってきている。
(7) 奇経と臓腑の関係
葉天士が許叔微や李東垣のあとを受けて、腎気上攻・衝気上逆などにおける奇経と臓腑の関わりや、久病・慢性病における奇経と臓腑と絡脈の関わりを研究した。
(8)貴陰貴陽の論
温燥時幣(宋)→寒涼時弊(元~明)→温補時弊(明~清)→温補批判(清)→火神派復活(二十一世紀)
十四、参考文献
『中医学術史』上海中医学院出版1989
『宋代医家学術思想研究』上海中医学院出版1993
「歴代臓腑病機的研究」『中医百科全書77巻中医基礎理論』上海科学技術1989
『中外医学交流史』湖南教育出版1998
『許叔微医学全書』中国中医藥出版2006
『日本腹診の源流-意仲玄奥-』2003六然社
廖育群「初期腹診書の性格」『歴史の中の病と医学』1997思文閣
浦山久嗣「五志について」2003-12-7第四回鍼灸医学史研究会資料
萩原忠幸「鬱証の弁証論治」東医学研究131 号(2009-1月号)