脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)1 |
患者
主訴
四診
生活歴
【初診】
2005年9月28【患者】
女性
(初診時45歳)
157cm---51kg
【主訴】・・・脊痛+右背痛+右季肋の引きつり
二日前9/26夜から、背なかの痛みが始まった。
9/26夜に痛んだ部位は、Th8棘突起上。(自発痛と圧痛)
9/27昼も痛がったが、昨夜よりは軽い。
このTh8棘突起上の痛みはここ数年、
数カ月に一回夜間にのみ一~二日起こり、すぐ消失していた。
9/27夜再び痛くて夜眠れず。
寝返りでTh8棘突起に激痛が走り、一睡もできなかった。
触っても痛い。
このときはTh8の左右も引きつり痛む。
バファリン2T飲んだが効かない。
本日9/28朝am 8.40初診
Th8棘突起(自発痛と圧痛)から右背部・脇下・肋にかけての動作痛と圧迫感。
(昨夜よりも今朝は少し痛みが軽減)
動作痛(体をひねる、寝返り等)
仰臥不能、右を下にして側臥すると楽。
【四診】
(一)望面色・青黄色(二)聞・とくになし
舌・暗紅、裂紋あり(浅)、苔薄膩
(三)問①飲食は問題なし。(四)切
②便・・・神経質なので休日雖に家族がいると便秘。
平日は便通あり。
③睡眠
・・・背中が痛いのと、右の季肋が突っ張るのとで眠れず。
普段は20.00から5.30(七時間半)
④運動・・・毎日夕方30~40分散歩する。
⑤生理・・・9/27夜から始まる(9/30におわる)
生理痛は無い。
1996年(35歳)ころからレバー状の塊がでるようになった。①脉・巾なく細く、緩い60/分
②腹・右季肋が突っ張り、仰臥できない
臍のやや上下・脘水分付近にわずかに動気あり
③頭部・督脉(百会の少し前・前頂付近)に手術痕(クモ膜下出血手術)
④背部・Th8棘突起に圧痛(++)と自発痛
右背部・脇下・肋にかけての圧迫感と動作による痛み。(圧痛や硬結は無い)
【生活歴】
高校生・・・クモ膜下出血で手術
出産後天気の変化で頭痛(1987第一子、1991第二子出産)
2000年(40歳)尾骶打撲して、鍼治療した。
1999から2001年、夫が単身赴任。
このころ患者は、夜間の不安感や四肢厥冷等で不調。
2002年(42歳)のぼせ、目の乾燥などで漢方治療を始める。
2005年(45歳)
このところ6~7年ほど、トールペインティング*を習っていて、一日2時間ほど座りっぱなしで描く。
今年は年末の展示会に向けて春から夏にかけて頑張って描いた。
*注・トールペイント (Tole painting) は、家具などの木製品に絵具を塗る手芸。
9月28日・昨夜から脊・背・肋痛
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)1
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)2 診断・治療
補足ふたつ -主訴と四診---脊・背・肋皆痛
<脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)3 経過①/a>
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)4 経過②
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)5 経過③
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)6 考察①
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)7 考察②
脊・背・肋皆痛(頭皮針の応用)8 病機図