帝王切開後の尾骶・排尿・下腹痛-1 主訴と病歴 |
患者
主訴
生活歴
現病歴
問診表に〇した項目
【初診】 2012年1月11日
【患者】
女性 158cm-50kg (初診時29歳・専業主婦)
【主訴】・・・・・生活歴と現病歴参照
①尾骶周囲の痛み
②排尿痛
③下腹部鈍痛(不快)
【生活歴】
小児から鼻炎
中学生の頃から、雨天でしばしば頭痛
十代から口渇あり、水分をたくさん飲む
26歳(2008)第一子出産(帝王切開。約10分間で終了)
産後一ヶ月排尿痛が続いた。
手術後、腰椎麻酔の部位から髓液漏れが続いた。
(期間不明)
その後約一年間、毎日強い頭痛に悩まされた。
尿痛と頭痛でイライラし、産後すぐ鬱状態になった。
29歳(2011)第二子姙娠八ヶ月頃から尾骶部の痛みが始まる。
早産気味だったので、産前の十日間ほどはずっと肛門を引き締めるような感じで、会陰部に力を入れてた。
11月第二子出産で再度帝王切開。
(今回は癒着の有無を調べるため約1時間かかった)
出産後、尾骶痛が悪化し、排尿痛、下腹痛が出現。
【現病歴】・・・尾骶痛、排尿痛、下腹痛
《排尿痛》産後一ヶ月、排尿痛が続いた。《下腹痛》
(排尿時痛と、排尿後にも残る痛み。)
手術痕の部位から痛みが響くような感じがする。
泌尿器科の検査では異常なし。
初診時1/11には排尿時の痛みは無くなっており、排尿後に痛む。産後、尿痛とは別に尿道や膣などから下腹部にかけて、《尾骶痛》
下腹全体に不快感がつねにある。
手術痕周囲を触ると、周りに痛み波及する。
右の下腹は押すと、左よりも強く痛い。
子宮のエコーは問題なし。妊娠中からの尾骶痛はさらに悪化し、
三十分以上座れない。(運転もつらい)
(初診1/11の二三日まえからは一時間ほどは座れるようになってきた)
立ち座りが痛む。(車の乗り降りなどつらい)
寝ても痛い。(横臥で痛み、仰臥で軽減)
立位は痛まない。
整形の検査では骨には問題なし。
ペインクリニックの治療やオステオパシーでは変化なかった。
一週間前からOクリニックでエキス処方される。
(当帰芍藥散と補中益氣湯)
【問診表に〇した項目】・・・五行分類は便宜的
足が冷える(第二子出産後。以前は逆に暑がりだった)
疲れやすい(第一子出産後)
咽が乾いてたくさん飲む(十代から)
《木》目が疲れる、かすむ、乾燥する(ここ三年ほど)《火》
めまいがする(一か月前、グルグルと回った)
よく頭痛がする(雨の日、中学生のころから)頭がぼーとする、《土》
不整脈がある、
たちくらみがする、腹が痛い(第二子出産後、下腹部)、《金》
少し動くとくたびれる、
体重の増加42kg→50 kg、蓄膿症(風邪や春の鼻淵で、黄色い鼻汁)《水》
アレルギー(花粉症、皮膚・・・ハウスダストなど)耳鳴り(ここ一カ月)、
難聴 (右耳小児から)、
腰が痛い(時々ぎっくり腰)
小便の出が悪い・不快感がある、
膀胱炎を起こしやすい、
精力の減退を感じる
帝王切開後の尾骶・排尿・下腹痛-4 考察、参考資料
帝王切開後の尾骶・排尿・下腹痛-3 診断治療、経過
帝王切開後の尾骶・排尿・下腹痛-2 四診
帝王切開後の尾骶・排尿・下腹痛-1 主訴と病歴