近代化の功罪・・・・まずは読むべし『韓国併合への道-完全版』 |
これは、皆読んでおくべきでしょう・・・。
著者は近代化の趨勢を是として、あるいは避けられない道筋として、その前提の上で歴史の評価をしている。
しかし、それでは行きつく先はどうなる?
呉 善花
『韓国併合への道-完全版』(文春新書 (2012/7/20)
商品の説明・・・これはアマゾンの説明
著者は『攘夷の韓国 開国の日本』で第5回山本七平賞を受賞。日本人といえば「過去を反省しようとしない人たち」と教えられ、そう思い込み続けてきたが、それはどうやら韓国人のほうにあてはまる言葉であると知り、「併合に至った韓国側の問題点」の究明を思い立った。
この本を書くに至った動機をそう語る。韓国人が自らの肉体を刻むようにして「併合の原因」を摘出した自省の書である。
1860年代、韓国は事実上崩壊していた。しかし、李朝政権は外交と軍事を清国に任せ、安閑として政争に明け暮れていた。独立の意志を喪失したこの国を、清国とロシアが植民地化しようとしていた。
この事態は、日本の安全保障にとって重大な脅威だった。
米英両国もロシアの進出を警戒していた。
そして、日本の朝鮮支配とアメリカのフィリピン支配を相互承認する「桂・タフト協定」が締結される。
著者は、こうした東アジア情勢の中に、李朝の腐敗、日本の開化政策、清国軍隊の暴虐、金玉均らの独立運動、閔妃殺害、李容九らの「日韓合邦運動」などの歴史イベントを配置して、「併合」に至る道筋を跡づけていく。
韓国の改革を考えない政治指導者たちが「一貫して日本の統治下に入らざるを得ない道を自ら大きく開いていった」一方で、李容九らは民族の尊厳の確保をめざして「日韓合邦運動に挺身していた」。しかし、彼らが「民族の尊厳の確保」を托した「韓国併合」は、朝鮮人を常に圧迫するものでしかなかった。
その結果、「国内で最大限の努力を傾けた李容九らを売国奴と決めつけ」「国内では表立った活動をすることなく外国で抗日活動を展開した」李承晩らを愛国者・抗日の戦士と高く評価する「不当なバランスシート」が作られたという。
激越な痛みのこもる自省の言葉だが、それはまた、李容九らをむざむざ「売国奴」にしてしまった日本人に対する痛恨の思いとも聞こえるのである。(伊藤延司) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容紹介
戦後67年を迎えても、いまだに日韓両国の喉元には「歴史問題のトゲ」が刺さっています。両国で大きな反響を呼び、ロングセラーとなった『韓国併合への道』から12年。
日本国籍を得た著者が、新たな立場で、併合後の社会・経済・文化の発展と戦後韓国の反日政策の欺瞞について論じた二章を加えました。
「日本の統治は『悪』だったのか?」の章では、
「巨額投資による産業・経済の発展」
「学校数の激増と識字率の急伸」
「武力的な威圧によらない文化統治」
「創氏改名は、強制ではなかった」といった日本統治時代の真実を、
「反日政策と従軍慰安婦」の章では、
「教科書に載る『土地収奪』の嘘」
「国民に知らされない日本の経済援助」
「政権維持に利用される反日姿勢」
「『従軍慰安婦』賠償問題の再燃」などの韓国の反日政策の欺瞞について、
豊富なデータを元に描いています。
西欧の植民地支配との違いを明らかにし、日韓論争にトドメを刺す、まさに「完全版」となりました。