打撲の新患が、二人続いた |
転倒・打撲の新患が、二人続いた。
一人は、数日前に尻もちをついた。
一人は、四~五日前にバイクで横転し、右半身を打撲。
転倒打撲すると、身を守るために、あちこちに過剰な力が入って
しばらくその緊張が続くことがある。
尻もちなら、体を守るために、体の前面つまり陽明側に力が入りやすい。
すると前脛骨筋や、腹の不容近辺に緊張ができることがある。
緊張した経の穴を用いて疏通すると共に、
三陰交で活血・疏通をすれば比較的速やかに症状は軽減する。
横向きに転べば、転んだ反対側に緊張が多く生じる。
右に転べば、左側・・・に緊張があることが多い。
舒筋・活血ですぐに緊張は取れる。
つまり三陰交と、緊張した経(任脉・督脉を含む)を組み合わせればよい。
局所に触る必要はない。
尻もちの人は、もともと膝痛があった。
まずは新しい病に応して、
頭皮針で、
打撲部位の仙骨に対応する部位に、頭皮針で疏通した。
図の仙骨~尾骶に当たる部分に鍼して、動作痛と圧痛を確認して、ほぼ良くなった。
バイクで事故した人には、
右の三陰交で疏通して、
右の腰と首の緊張を取り去った。
この人は、打撲した右に多く症状があった。
三陰交は、疏通經絡・養血・活血と、さまざまに使える。