撚鍼という方法・・・応用範囲が広い |
鍼灸学校では、
銀寸三の鍼を用いて、桐の板(多分5ミリ以上厚さがあった)に撚鍼で刺し貫く、
あるいは
銀寸三の鍼で、三分以内に足三里に撚鍼して刺入する
・・・などの訓練を受けた。
ステンレスの鍼については、三年の頃に少し扱ったような記憶があるが、鍼管を使うことは一年の前半頃を除いてあまり無かったように思う。
卒業してから、中国鍼や、いろいろな太さと長さのステンレス鍼を練習したが、
銀鍼の練習は、それらの習得にも役に立っていたと思う。
ステンレスの〇番・一番はもちろん、八番くらいまでならぱ゛銀鍼の撚鍼の応用で刺入できる。
(最近は太い鍼を使わないのでやったことはないが・・・十年くらい前はよくやってた)
もちろん、鍼管を使う方法の応用によって(鍼管なしで)、
あるいは中国式に管なしで一気に刺入する方法もある。
どちらもそれぞれの利点がある。
しかし、鍼管による方法しか知らない場合だと、
接触から切皮、そして、徐々に刺入していくときの、なかなか難しいだろう。
刻々とした体の変化を知ることは
面倒でも、ぜひ銀鍼による撚鍼を身に着けるとよいと思う。