鍼灸で、陰液・精血に働きかけることが可能な場合 |
「穴性をどうとらえるか」しという座談会の記事があった。
いろいと参考になったのだけれど、
穴性と薬性の比較について述べているところで(p140)
「鍼灸の効能としては、陰血を補うというのは直接的ではなく、やや効能を欲張っている気がします。」という発言があった。
「薬物ならストレートに補血というふうに働きますが、穴性は気を操作して二次的に現れてくるものだと思います。」
「鍼灸は気に偏っている・・・」
ツボと手技の話題の中で、
「鍼の深さ」については言及が無かったように思う。
「呼吸」
気血津液を、気の粗密・濃度の違いで考えれば、
鍼の「深さ」によって、影響の及ぶ深さ・密度を選べる可能性がある。
気の升降出入には、「呼吸」が深くかかわっている。
「鍼の深さ」と「呼吸」をうまく使えば、
鍼灸でも、湯液と同じくらいに、陰液・精血に働きかけることも可能な場合もあると思う。
ただし、条件がある。
それはまず、飮食によって後天の精が摂取できている場合である。