多くの因子を扱う方法 |
さて、
思考(一応理性的な)、
感情、
意思(主に生理的な欲求に基づいた指向性)
の相互の関係は、
治療者にとって、そして患者にとってもはとても大事な問題だ。
これらは西洋において、古代から近代にいたるまで
大事な精神的要素と考えられてきた。
非西洋世界では、心身を分けて考えないことが多いので
これらの因子は、人間存在全体の問題と考えられてきた。
これら三つの因子相互の関連を、一人の人間において調べ、
そして更に、
複数の人間相互の関連を調べるということは、
どれほど大変なことだろうか。
加えて、環境要因も考慮するのである。
じつは、中国由来の伝統医学は、
今までそういったことをやってきているのだが、
未だ十分に自らの方法を自覚しきれておらず、
また、十分に体系化して、応用しきれていないように思う・・・。