多分、千人はいない |
亡くなったM・フーコーは、著書の読者をごく限られた人々として想定していたらしい。
まあ、著書の内容が
限られた分野、
限られた読書階級にしか理解できないと思われる内容、
であると本人は考えていたのだろう。
20世紀後半ヨーロッパの読書階級は、
案外限られていた・・・ということでもあるかもしれない。
さて、
今の日本で臨床を踏まえた、中国由来の伝統医学に関する読者は、
いったいどのくらいいるのだろう。
伝統医学の臨床経験(鍼灸・漢方・・・当然機械は使わず、生薬の煎じ薬を用いる)があり、
古い文献(中国と日本の)を一応読んでいて、
自らその両方を咀嚼して考えることのできる人は、
どれくらいいるのだろう。
多分、千人はいない・・・数百人のオーダーだろう。