どのように評価するのか・・・個別と統計 |
今まで手をこまねいていて、むざむざと死なせていた患者が
抗生物質を投与して、命を取り留めたケース・・・。
これは事実としてしばしばあることだろう。
(後に、さまざまな後遺症を抱える場合もあるだろうが・・・)
一方で、統計を取ると、
抗菌剤・抗生物質の発見の大分以前から、
すでに一般的感染症による死亡率が減少していたというのも、
一つの事実らしい。
医療現場での実感とは切り離して、
統計的に見られる事象(これは事実とは言えないかも)と、
個々の現場での事実に基づく実感を、どのように評価するとよいのか。
そうなると
腰痛の人に鍼をしてどうなったかという場合、
何もせずにいてどうなったかを比べて調べると、
どうなるのかな。
治療の現場では、その場で明らかに改善していても、
統計を取ると、治療していない群と鍼治療の群の差が
案外少なかったりしてね・・・。
(そんなデータを見たことないので想像だけれど)
統計学とはなかなか、ややこしい分野ですな。